v10.0
- ID:
- 48622
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1110
- 見出し:
- 新得で考案「フロアカーリング」 手軽さ好評、全国に普及
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/hokkaido/sports/news/20101109ddlk01050111000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
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スポーツで町の発展に
新得町で93年に考案された「フロアカーリング」が全国的な広がりをみせている。同町の小学校では、子どもたちの歓声とともに木と木がぶつかる乾いた衝突音が響いている。
フロアカーリングは、カーリングのストーンの代わりに三つの車輪が付いた「フロッカー」を使う。木材の街の特色を生かしてつくられた「フロッカー」は木製で、同じく木製の「ターゲット」という的に最も近づけたチームが勝利する。
同町には99年に「日本フロアカーリング協会」が設立され、考案者の一人、阿部政豈(のりやす)さん(63)が現在も会長を務める。“発祥の地”らしく、競技の用具は町内で家具などを作る聴覚障害者授産施設「わかふじ寮」が製作を担当。全国で使用されるすべての用具を一手に引き受けている。
町では毎年のように全国大会を開催してきた。来年3月には全十勝交流大会なども予定されている。約10年前に東京で開いた指導者講習会をきっかけに全国で普及が進み、現在では正確な競技人口も不明だ。体育館など屋内で手軽に楽しめる軽スポーツとあって、埼玉などには熱心な地区も多いという。
阿部会長は「これからの競技を支える子どもたちの普及に力を入れ、新得町のスポーツとして発展していきたい」と話している。
町内の小学校で指導を続けるのは町教委社会教育課の大橋祐貴・社会体育係主事(25)ら。新得町職員4年目となる今年4月に初めてフロアカーリングに接した。「お年寄りから若い人も楽しめる町の誇るスポーツの楽しさを伝えていきたい」と話し、身ぶり手ぶりで子どもたちへの指導を続けていた。
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