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- ID:
- 48557
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1108
- 見出し:
- 児童を見守る120歳クスノキ 福山・蔵王小
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20101108-OYT8T00122.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 福山市蔵王町の市立蔵王小グラウンドに旧小学校の跡地から移植された、樹齢120年以上のクスノキ(高さ約9メートル)を紹介する特別展が7日、同小体育館であった。学区内の公民館活動などを発表する「第33回ふれあい文化祭」の一環として、蔵王学区まちづくり推進委員会=小林光夫委員長(6
8)=が企画、クスノキの古い写真などが飾られ、オリジナル曲「くすのきの歌」も流された。
クスノキは、1890年に同小の前身、市村尋常小が建てられた頃に植えられたとされる。小学校は、市村小、蔵王小と改称された後、1974年に現在地に移転。跡地は公園として利用されていたが、住宅地などに開発されることが決まり、住民らが「思い出が詰まった大切な木を守ろう」と、2009年4月に移
植した。
特別展は、移植から1年半が過ぎ、クスノキが根付き、順調に成長する姿を知ってもらおうと開かれた。大正初期にクスノキの前で児童らが記念撮影をした写真や、移植の行程を追った写真をアルバムにした。児童たちが、葉の形をした紙に「大きくなって登らせてね」「天までとどけ」などと記し、クスノキを模し
て張り合わせた作品などを展示した。
CDを流した「くすのきの歌」は、6年生が歌詞を考え、職員が作曲して9月に完成させた。「みんなを幸せにする木」などと歌う明るい曲調で、20日の学習発表会で全児童が合唱して披露するという。
小林委員長は、自身も卒業生で、クスノキに登り、木陰で休んだ思い出があるといい、「地域にとってかけがえのない木。成長する姿に元気をもらい、地域を活気付けていきたい」と語っていた。
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