v10.0
- ID:
- 48468
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1101
- 見出し:
- 河川樹木の伐採者公募
- 新聞・サイト名:
- 河北新聞
- 元URL:
- http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101101t23012.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 青森河川国道事務所は管理する河川の樹木を伐採してくれる人を「公募」し、切ってもらった木を無償提供する事業を始めた。全国的な公共事業費削減の流れを受け、住民の手を借りて管理コストを減らすのを目的とした取り組み。募集区間は1人当たり400平方メートルで、希望者を募っている。
青森県田舎館村の浅瀬石川の河川敷で10月26日、事業に応募した無職小倉滋さん(60)=青森市=がチェーンソーを振るって高さ3メートル前後のニセアカシアを次々と伐採。妻の演子さん(61)と樹木を集めていった。
小倉さんは引っ越しを予定する青森県弘前市内の家で、伐採した木をまきストーブの燃料に使う。「木を切る体験もできるからうれしいね」と笑顔を浮かべた。
同事務所によると、伐採者の募集は9月に始め、これまで数人から申し込みがあった。対象は浅瀬石川の6区画計2400平方メートル。応募者は自己負担で樹木を伐採する。切った木の使い道は自家消費に限り、第三者への販売を禁じる。
同事務所は通常、伐採と搬出、焼却を業者に委託しているが、全6区画を応募者の手に委ねれば約500万円の費用が削減できるという。
河川に生い茂る樹木は成長しすぎると、洪水時に倒れた木が下流の橋に引っ掛かって水位を上昇させる恐れがある。河川巡視時に視野を遮られることにもなり、伐採する必要がある。
東北では酒田河川国道事務所(山形県酒田市)や北上川下流河川事務所(宮城県石巻市)など各地で同様の事業を行っている。青森河川国道事務所は「管理コストの縮減を進め、伐採する樹木の有効活用を図りたい」としている。
申し込み締め切りは5日。連絡先は同事務所017(734)4521。
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