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- ID:
- 48271
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1020
- 見出し:
- 道志村で「全国源流サミット」 22日から
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001010190003
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- ■上流下流、手をむすぼう
河川の源流や下流地域にある自治体、NPOなどの関係者が全国から道志村に集まり、22日から初めての「全国源流サミット」が開かれる。高齢化や林業後継者の不足で、水源を守る森林の荒廃は全国的な問題に。サミットでは、森や水を守るために「上流と下流が力を合わせる」方針が宣言される見
通しだ。(永持裕紀)
開催の中心になるのは源流域にある全国13町村でつくる全国源流の郷協議会(会長・降矢英昭小菅村長)。これまで10年間、シンポジウムで様々な課題を話し合ってきたが、今年から国土交通省や環境省、山梨県や横浜市などの後援で格上げする形にした。
政府は「2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減」や「木材自給率を20年までに50%以上に」など、森林の役割を見直す姿勢を強める。サミットでは、間伐する人も資金も足りず、源流域では荒廃した森林が広がる状況を訴えて、現状是正のきっかけにしたい考えだ。
第1回サミット開催地に道志村が選ばれたのは下流域の横浜市との間の協力が続いているから。同市の小中学校約20校が「体験学習」として毎年村を訪れ、間伐や河川清掃を実施。企業や業界団体もボランティアで間伐などに取り組む。
横浜市は明治30(1897)年に道志川から取水を始め、いまも村の面積の93%を占める森林の3割を「横浜市有林」として保有する。サミットの「源流に新たな光を照らす」というテーマの討論では同市水道局幹部も登壇し、横浜市民にとっての水源地の大切さを再確認するという。
利根川源流の群馬県みなかみ町、五ケ瀬川源流の宮崎県五ケ瀬町も現状や課題を報告。「源流の森の間伐材を下流域で使ってもらうための方策」なども話し合われることになりそうだ。
サミット期間中、約300人の参加者は村の民宿などに分宿。最終日の24日には「道志渓谷林間ロードレース」なども開かれる。
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