v10.0
- ID:
- 48176
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1015
- 見出し:
- 農作物への鳥獣被害を警戒 京都府が対策強化
- 新聞・サイト名:
- 京都新聞
- 元URL:
- http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20101014000169
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
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今夏の猛暑の影響で山のドングリ類やクリの凶作が続く中、京都府は野生鳥獣による農作物への被害拡大を警戒している。減少する狩猟免許保持者を確保するため試験回数を増やすほか、府県境を越えた大規模な捕獲を展開するなど、あの手この手の対策を打ち出している。
府森林保全課によると、府内の狩猟免許交付数は2009年度が2423件。1976年ごろが約9100件とピークだったが、年々減少している。高齢化も進み、狩猟免許を持つ人のうち約7割が60歳以上という。
府は毎年7、9月の計2回狩猟免許試験を実施しているが、今年は12月にもすることを決めた。鳥獣被害に悩む若手農家団体から「自ら免許を取って捕獲したい」との声が寄せられたためで、試験を受けやすい農閑期を選び、狩猟免許保持者を増やしていく。
昨年度から兵庫県と協力し、府県境を超えた広域有害捕獲も始めている。今年10月3日には京丹後市と兵庫県豊岡市にまたがる地域で行われ、両府県から89人が参加し、49頭のシカを捕獲した。通常は4〜5人で1頭を捕獲するが、エリアが広域で人数も多いと役割分担ができ、効率が高まるという。
シカの捕獲数を増やしていくため、11月15日〜翌年2月15日だった狩猟期間も今年から翌年3月15日まで1カ月延長した。
府は「総合的な対策を一層進め、『総力戦』で被害軽減を図りたい」としている。
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