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- ID:
- 48178
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1015
- 見出し:
- 「沼の平」散策人気 6年ぶり立ち入り解禁
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20101014ddlk07040140000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
新潟県中越地震で登山道が崩れた浅草岳(1586メートル)の沼の平地域への立ち入りが今秋、6年ぶりに可能になった。ただし全面解禁ではなく、只見町公認のガイドの同行が条件。登山者の安全確保とともに、「世界遺産級」とされるブナ原生林など豊かな自然への理解を深めてもらおうとの狙いだ。紅
葉シーズンを迎え、同町がガイドあっせんを委託した町観光まちづくり協会による散策企画が人気を集めている。
沼の平は、浅草岳入叶津(いりかのうつ)登山口から入った標高1000メートル付近に広がる。約3万7000ヘクタールとされる同町のブナ原生林の中心で、周辺には湖沼群や風穴もあり、浅草岳を含む「越後三山只見国定公園」でも有数の景勝地。豊かな自然が評価され、国の「奥会津森林生態系保護
地域」にも指定されている。
しかし、04年10月の新潟県中越地震で、登山道の一部が崩落。国有林を管理する会津森林管理所南会津支所が立ち入りを禁止していた。このため、町は昨年度からの2カ年で、県の緊急雇用創出基金事業を使って復旧。登山道部分については、同支所との間で国有林を借りる契約を結び、ガイドの
同行を条件に入山再開を認められた。
先月26日、観光まちづくり協会が入山再開を記念して企画した「ブナの森散策」のイベントは定員を上回る人気。毎週日曜開催で、当初は今月17日を今シーズンの最終回に予定していたが、24日にも追加した。来シーズンも雪解け後から散策イベントを予定しているという。
また、イベント実施日以外のガイドあっせんも受け付けている。料金は、ガイド1人当たり1万5750円(同行8人まで)。入山可能な日程などの問い合わせは同協会(0241・82・5250)。
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