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- ID:
- 48151
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1014
- 見出し:
- 350歳 大スギ治療
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001010140002
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- ふるさとの巨樹や古木を樹木医が診断、治療する社団法人・青森県林業コンサルタントの保護事業が13日、むつ市大畑町で始まった。今年度最初の“患者”は樹齢350年以上という大安寺の大スギ。11月まで板柳町のトチノキ、つがる市のヤチダモなど4本の治療を予定している。
「ふるさとの名木」保護・保全事業は、県内の「緑の遺産」を守ろうと、3年前から始まった。委託を受けたNPO法人・青森県樹木医会が樹勢の衰えた巨樹などを治療している。
参道の石段わきに町を見おろすようにそびえる大安寺の大スギは樹高31メートル、胸高の幹回り6メートル。近年は枯れ枝が目立ち、チョークタケという菌類も付着し、弱ってきているという。
この日、県樹木医会の斎藤嘉次雄事務局長らが施したのは、土壌改良などの“内科的処置”。酸性化して硬くなった土を掘り起こし、泥炭などを組みあわせた改良土を入れる。微生物を増やし、根の張りを良くするのが狙い。
斎藤事務局長は「スギの北限域では最大級。30メートルを超える樹高は他になく、文化財に値する」と、回復を願った。
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