v10.0
- ID:
- 48146
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1014
- 見出し:
- 高島・朽木の巨木林、県内最大確認 市民「保全を」…伐採寸前に回避
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101013ddlk25040470000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
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日本固有種トチの巨木林で知られる高島市朽木の安曇川源流域で、県内最大のトチの巨木が確認された。幹回り7・2メートル、樹高22メートル。これまでの朽木平良(へら)の樹齢400年と推定される古木(幹回り7メートル)を上回る。
朽木では昨年来、銘木として業者によるトチ伐採が進み、数十本が失われたとみられている。市民らから森林資源の保全を求める声が上がり、この最大木も伐採準備に入っていたが回避されそうだという。
環境省の希少野生動植物保存推進員を務める青木繁さんが、9日のトチ巨木観察会で県内最大木と確認した。近くで多賀町に次ぐ県内2番目の巨大カツラ(同11メートル)も確認した。
青木さんらによると、トチは山野の渓谷林として古くから日本人の生活に結びついていた。寿命は長く300~400年とされる。木材利用のほか、食用となるトチの実採取が広く行われ、さらに県内では救荒植物として意図的に残されて巨大古木林となったという。
根を深く、広く張るトチは山の土壌を保全するとともに水源の森を形成。こずえは根張りと同じ範囲に及ぶためうっそうとした森に。伐採跡では逆に、消えたこずえの巨大空間が開けている。青木さんは「朽木のトチ巨木林は西日本有数。植生の回復不能を避けるため、県を通して環境省に報告する」と話して
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