v10.0
- ID:
- 48138
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1014
- 見出し:
- 駐機場予定地から水田跡 福岡空港
- 新聞・サイト名:
- 産経新聞
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/kyushu/fukuoka/101014/fkk1010140313002-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
福岡空港(福岡市博多区)の駐機場拡張予定地から、弥生時代以降の集落や水田などの遺跡が見つかり、九州地方整備局博多港湾・空港整備事務所は13日、発掘を終えた現場を地元住民や報道関係者に公開した。遺跡からは古代の流通貨幣「和同開珎」も出土し、福岡市教育委員会は「奈良時
代以降、近くに大きな役所があったと考えられる」としている。
遺跡が見つかったのは、南北に延びる滑走路の東側で、国内線第1ターミナルから南に約1200メートルの位置。空港東側でこれまでに確認されていた弥生時代以降の「久保園(くぼぞの)遺跡」の一部とみられる。
今回の発掘で、弥生時代から中世にかけての水田や水路、河川の跡のほか、倉庫群の遺構が見つかり、当時の生活のようすをうかがわせる木製農具や石包丁、甕棺(かめかん)の破片なども大量に発見されたという。
また、和同開珎や、裏底に「上」と墨書された須恵器も出土。市教委によると、奈良時代のころは和同開珎を使ったり、字を書いたりできたのは限られた階層だったことから、大きな役所の近くである可能性が高いという。
福岡空港では今月末から始まる夜間駐機場の拡張工事を前に、平成20年7月から拡張エリアと重なる約6千平方メートルの部分の発掘作業が進められていた。
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