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- ID:
- 46018
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0517
- 見出し:
- 植物種7分の1が絶滅危機 マングローブ初の包括調査
- 新聞・サイト名:
- 47NEWS
- 元URL:
- http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051801000082.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 「海の森」ともいわれるマングローブ林に群生する植物種の約7分の1が絶滅の危機にあることが、国際自然保護連合(IUCN)などが18日までにまとめた調査報告書で分かった。
気候変動や伐採などが主な原因で、報告書は「ラムサール条約や生物多様性条約などがあるが、開発は止まらない」とし、国際条約や法律が十分に機能していないことを指摘している。
マングローブは、熱帯地域などで、淡水と海水が混じり合った河口などに生息する植物の総称。日本では沖縄県や鹿児島県などでみられる。鳥や魚、サンゴなどの生息地となっているほか、津波の“防波堤”となるなどさまざまな役割を果たしている。
調査報告書によると、調査対象植物70種のうち11種が絶滅の恐れがある。特に、太平洋と大西洋岸への影響が大きく、約40%の植物種が危機にある。
IUCNによると、木材の輸出やエビ養殖池のための開発などで、1980年ごろからマングローブ林の20~35%が消失しており、生息する生物の減少につながっているという。
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