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- ID:
- 47935
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0930
- 見出し:
- 異常気象で特産の柿が大不作
- 新聞・サイト名:
- 中国新聞
- 元URL:
- http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201009300008.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 広島県安芸太田町特産の〓園坊柿(ぎおんぼうがき)が、大不作に見舞われている。春先の低温被害で実の付きが悪かった上、せっかく付いた実も夏場の猛暑と少雨の影響で青いうちに落ちる現象が相次いだ。生産者は、出荷量が昨年の3分の1以下に落ち込むとみている。
1・7ヘクタールで約600本の木を栽培する寺領地区の共同農園。10月中旬からの出荷を控え、例年なら1本に100~50個の実が付くが、今年は20~10個しかない。「こんなにひどい年は記憶にない」。寺領〓園坊柿生産組合の河本昭文組合長(66)は嘆く。
今年は「表年」で豊作のはずだった。だが、同組合の出荷量は昨年(約15トン)の3分の1の約5トンにとどまる見通し。都市部の「柿の木オーナー」を招いて開く柿もぎイベントも、2000年にスタートして初めて中止に追い込まれた。
県立総合技術研究所農業技術センター果樹研究部(東広島市)は「暖冬で発芽時期が早まる一方、春先の霜などで新芽が枯れたのが要因」とみる。
夏場の猛暑と少雨も追い打ちをかけた。8月以降、実が青いうちに自然に落ちる「生理落果」が多かったという。日焼けで皮が茶に変色した実も目立つ。
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