v10.0
- ID:
- 47668
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0910
- 見出し:
- 日田発のクスチップ 有効活用 黒川温泉で消臭袋に 女将の会発案 商品化の道も
- 新聞・サイト名:
- 西日本新聞
- 元URL:
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/196537
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 熊本県南小国町の黒川温泉の旅館のおかみでつくる「黒川温泉観光旅館協同組合 女将(おかみ)の会」(井一子会長、22人)が、日田市の製材業者が生産するクスノキのチップを使った手作りの靴用におい消し袋を、希望する温泉客に無料で配っている。クスの特徴に着目したアイデアグッズで、客の反
応を見ながら、商品化も検討する。
同会は、環境を守る取り組みとして、月1回、廃油せっけんや米袋用のエコバッグ作りを続けている。おかみの一人が、旅館に泊まった女性が、消臭剤を靴に入れるのを見て、手作りを発案。材料を探すうちに、日田市大鶴町の「ウッディ原」(原田重臣(しげみ)代表)が商品化したクスチップを知り、注文した
という。
同社は、採算が取れず、放置されることが増えているクスノキを福岡県などで伐採。自社工場で多様な加工品に生まれ変わらせることで、有効利用を図っている。
今月1日にあった同会の会合では、約20人のおかみが、上品な和風の柄の布を縫って三角形の袋を作り、チップを詰めた。半年ほど消臭効果があるといい、当面は各旅館がげた箱やクロゼットに備え付け、要望があればプレゼントするという。
井会長は「靴のにおいを気にする女性は多い。木材の活用にも役立つ上、お客さんにも喜んでもらえるのでは」と期待している。
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