v10.0
- ID:
- 47125
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0805
- 見出し:
- 丸紅、アジア製紙プラント開拓 王子の中国合弁向け300億円受注
- 新聞・サイト名:
- SankeiBiz
- 元URL:
- http://www.sankeibiz.jp/business/news/100805/bsg1008050506002-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
丸紅は4日、王子製紙と中国企業が設立した中国・江蘇省南通市の製紙合弁会社向けのパルプ生産設備を受注したと発表した。年産70万トンの最新鋭の大規模設備で2013年の稼働を計画。中国の紙市場は米国を抜く最大市場に成長しており、丸紅は中国を中心としたアジア市場で製紙プラントの
開拓を急ぐ。
受注金額は300億円。木材チップを化学処理することで製紙原料のパルプを生産するプラントで、フィンランドの紙・パルププラントメーカー、メッツォ社から購入する。江蘇王子製紙の工場は日本の製紙メーカーが中国に建設する製紙工場としては最大となる。製紙だけではなく、原料のパルプ生産まで
の一貫工場で総投資額は20億ドル(約1700億円)。
丸紅は、同工場に08年に自家発電設備を納入しており、これに続く大型受注になる。丸紅は、子会社の丸紅紙パルプエンジニアリングと共同で、国内外で紙パルプの生産設備の納入実績を持つ。
中国の紙・板紙市場は、年間8400万トンと09年に米国を抜く最大市場に成長、世界の製紙大手が参入する主戦場になっている。外資に加えて中国企業との競争も激しく、丸紅は最新鋭プラントの導入とエンジニアリング力で日本製紙メーカーの国際競争力を支援する。アジアでは、昨年夏に韓国のパ
ルプ製造会社「ドンヘイパルプ」から大規模製紙プラントを受注したほか、ベトナムでも納入実績がある。日本の国内市場が成熟化する中でアジア市場を開拓する。
王子製紙は、パルプ工場について、昨秋に建設を中断していたが、今年はじめに再開していた。
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