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- ID:
- 47071
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0803
- 見出し:
- 永井千本桜2世を育成、植樹へ 長崎如己の会、寄付も募る
- 新聞・サイト名:
- 長崎新聞
- 元URL:
- http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100804/07.shtml
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 自ら被爆しながら被爆者の救護に当たった長崎医科大教授、故永井隆氏が私財を投じて植えた「永井千本桜」。年月の経過や都市化の波で現存する桜が少なくなる中、長崎如己の会(理事長・朝長万左男日赤長崎原爆病院長)は2世を育てて植樹する計画を進めている。
永井氏は1948年12月に受けた文化賞の賞金を活用し、ソメイヨシノの苗木1200本を購入。浦上天主堂や長崎医科大、長崎純心聖母会の関係施設などに植えられた。焼け野原から復興する浦上地区の住民にとって、春の楽しみだったという。
しかし60年以上を経過した現在、枯れたり、伐採されるなどして、残った桜は数本。推定される桜を含めても20本程度まで減っている。
平和を願った永井氏のメッセージを残したいと、会員の木場田友次さん(72)と境民子さん(64)が一念発起。長崎市植木センター(同市松原町、松尾好明センター長)の協力を得て、2月に浦上天主堂などにある桜の枝を取り、松原町の花卉(かき)農家、久保田豪さんの畑で接ぎ木し、約200本の苗木
を育ててもらっている。
11月以降、各地に植樹する計画で、12月には純心女子高で植樹セレモニーを開く予定。平和案内人としても活動する木場田さんは「永井千本桜を説明しても知らない人が多い。2世、3世と育てていく中で永井先生の残した平和のメッセージを伝えていきたい」と話している。
同会は2世の育成、植樹活動に寄付を呼び掛けている。振込先は十八銀行浦上支店、普通口座1009636、口座名「トクヒ)ナガサキニョコノカイ」。問い合わせは同会(電095・844・3496)。
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