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- ID:
- 46830
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0715
- 見出し:
- 勝浦の県天然記念物「シイの木救って」
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000001007160001
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 勝浦市名木の寂光寺境内にある県指定天然記念物のシイの木の保存を訴える短歌と書画展「千年の言霊」が15日、同市役所ロビーで始まった。シイの巨木は幹の腐食が進んでおり、作品を展示している書画家大野興風さん(67)=写真=は「作品を通じて、多くの人に保存に関心を持ってもらいたい」と
話している。
この木はスダジイで、高さ約24メートル、幹回り約7メートル。樹齢は千年近いとされる。日蓮宗である同寺で、日蓮(1222~82)が生きていた時代にすでに主木となっていた、と伝えられている。
しかし、幹の根元が空洞になり、枝の一部は腐って落ちるなど、傷みが目立っている。「助けてくれという悲鳴が聞こえる」と話す大野さんは、知人の歌人高橋美香子さん(56)にスダジイを題材にした短歌を依頼した。
〈ひっそりと住職おらぬ寂光寺大椎守りぬ緑陰の中〉などの作品を、味わいある書で和紙に表現した。
寂光寺は住職が常駐せず、同市内の寺の住職が兼務している。檀家(だん・か)の大工村上一也さん(63)は「色々な木が絡まって、木に元気がない。檀家としても何とか保存したいと願っている」と話す。展覧会には書画12点などが展示されている。30日まで。土日祝日は休み。
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