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- ID:
- 46789
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0712
- 見出し:
- 小金井桜の種、本家へ~北上展勝地
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001007110001
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 桜の名所として知られる岩手県北上市立公園展勝地に咲く「小金井桜」の種子が10日採取され、東京都小金井市の桜の会に寄贈された。展勝地は、大正時代の開園時に小金井市から桜が贈られ、今では全国有数の名所になった。ところが本家の名勝地は衰えが目立ち、その復活に北上の子孫が役立
てられる。
種子の採取は「北上さくらの会」が地元の照岡小学校に呼びかけた。児童、父母ら約50人が参加し、桜の根元に落ちた種子を拾い、展勝地を訪れた「名勝小金井桜の会」の会長石田精一さん(80)に手渡した。桜の会では種子を持ち帰って畑にまき、苗木を育てて植樹する。
採取に先立って「北上さくらの会」事務局長の軽石昇さん(63)が「恩返しができてうれしい。多くの小学校に参加していただき、これから毎年続けたい」とあいさつし、石田さんが「5年から7年たてば植樹できるまでに育つだろう。10年たてば花が咲く。ぜひ、見に来てほしい」と応えた。
展勝地は1921(大正10)年開園の際、1200本の小金井桜と苗木が贈られ、今も80本ほどが美しい花を咲かせている。
一方、小金井桜は江戸時代に玉川上水の両岸に植えられた。24年に国の名勝に指定されたが、排ガスやケヤキの雑木に追われ、枯死が目立っている。
北上市では、本家の危機に07年11月には、展勝地の小金井桜の苗木11本を86年ぶりに里帰りさせていた。
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