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- ID:
- 46764
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0709
- 見出し:
- マイマイガの食害 ポプラ無残
- 新聞・サイト名:
- 十勝毎日新聞
- 元URL:
- http://www.tokachi.co.jp/news/201007/20100710-0006010.php
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 幕別町百年記念ホール東側の公園に立つポプラの木が、大量発生しているマイマイガの幼虫にほとんどの葉を食われ、“丸裸”の痛々しい姿をさらしている。多くの場合、木が枯れることはないというものの、町は「ほかの公園でも一部が食べられている木がある。公園であり、何度も殺虫剤を掛けられない」と
頭を抱えている。
マイマイガの幼虫に葉を食べられ、痛々しい姿のポプラ。写真左奥の木は青々としている
ポプラの木は、同公園の芝生の広場を囲むように、東と南側に計約80本が植えられている。うち約60本は葉がほとんどない状態で、木にはマイマイガの幼虫が大量に付いて動き回っている。枝には、はいた糸でくるまるようにしている幼虫も。9日には多くが成虫になり、周辺を飛び回っていた。
町は6月、これらポプラに殺虫剤を噴霧したが、「次々とどこからかやって来る」(土木課)と、きりがない状態。ポプラ周辺の違う樹種の木は青々と葉を付けている。
2007年から昨年までマイマイガが大量発生した岩手県北部では道内同様、カラマツが多く、ほとんどの葉を食べられた木もあったが、「多少成長が遅れる程度で、枯れることはなかった。広葉樹も同じ」(県林業技術センター)。同センターは昨年、卵塊の時期から定期的に状況を調査。終息前、木に付い
ている多くの幼虫は、体液が体から抜け、干からびたような状態で死んでいたという。
道立総合研究機構林業試験場道東支場(新得)は「もともと弱っていたり、枯れかかっていなければ、葉が食べられても2、3週間で新たな葉が出て、木の成長に大きな影響はない」としている。
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