v10.0
- ID:
- 45835
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0429
- 見出し:
- ヤマナラシ、群生地発見 つるぎ・一宇の大横地
- 新聞・サイト名:
- 徳島新聞
- 元URL:
- http://www.topics.or.jp/localNews/news/2010/04/2010_12725931399.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
つるぎ町一宇の雑木林で、ヤナギ科の落葉高木・ヤマナラシの群生地が見つかった。国内の分布は関東以北に多く、西日本で密度の高い群生は珍しいという。山岳自然の保護活動を行っている県内のNPO法人・剣山クラブが発見。巨樹など貴重な自然が残る同町に新たな森の宝が加わった。
ヤマナラシの群生地が見つかったのは、つるぎ町一宇支所から南西に約8キロの大横地区。標高約1060メートルの山の斜面0・5ヘクタールに、幹回り約90センチ以上のものが124本自生していた。樹高は約20メートル。
ヤマナラシは全国で分布するが、西日本では高地で小規模な群生地が確認される程度。県内では戦前各地に見られたが、スギやヒノキの人工林化によって伐採が進み、阿讃山脈でわずかに点在しているだけという。葉が大きく、風が吹くとパタパタとなびいて音を出すことで「山鳴らし」という名がついた。
剣山クラブの会員が昨年4月末、植生調査の際に見つけ、3月30日に計測作業を行った。
植物分類学が専門の元京都大学講師の村田源さん(83)=京都市西京区=は「近年数が激減している。四国でこれだけの群生が確認されるのは珍しい」と話している。
..