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木造建築のネツト記事
ID :  15088
公開日 :  2010年 2月20日
タイトル
[大川市でシンポジウム 「福祉家具」市場 可能性を探る 伝統技術生かした新作も紹介
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/153800
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元urltop:
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写真:
 写真が掲載されていました
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大川市で20日、高齢者や障害者の自立を助ける福祉家具の可能性などについて話し合うシンポジウムが開かれた。高齢化社会の進行が予想される中、低迷する家具業界の新たな市場として注目されており 、県内外から約250人が訪れた。
 行政や業者、大学などで構成する大川元気再生事業推進委員会が主催。同市の国際医療福祉大、斉場三十四教授を中心に昨年から、伝統ある大川の家具づくりの技術を生かした製品開発や、家具の性能を理解し、消 費者に伝える人づくりなどに取り組んでいる。
 会場には、デザイナーと大川の業者が協力して製作した新作など40点がずらりと並んだ。テーブル用に作られたこたつや、後ろに引かないでも立ち上がれるように、片方のひじ掛けのみがあるイスなどが注目を集め ていた。
 福祉家具は、視認性が高いものが求められており、伝え歩きがしやすいように、LEDが取り付けられたり、重厚な木目の中に、アルミの取っ手を設置し、コントラストが映えるように設計された棚などもあった。
 福祉に力を入れている企業の代表者によるディスカッションでは「素晴らしい製品を作ることも大事だが、その安全性の周知や消費者との密なコミュニケーションも大事になってくる」という意見が出ていた。斉場教授 は「今後は、開発した製品をどうPRするかという市場展開が大事になる。大川が福祉家具の産地として有名になれば、市内の木工全体が浮揚するきっかけになる」と話している。
 シンポジウムは21日まで。同日は、福祉の先進国家、デンマークの専門家が在宅支援の在り方などについて講演する。