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木造建築のネツト記事
ID :  9210
公開日 :  2008年 10月27日
タイトル
[柿をつぶして発酵させた「柿渋」を紀州材に重ね塗りした...
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20081028ddlk30020515000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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◇暮らし彩る塗り物提案  生活雑貨から仏壇まで、伝統の技で暮らしを彩る「塗り物」を作り続ける。紀州漆器職人の橋本達夫社長(77)が、自身の職人名「達之助」を社名に、漆器製造会社としてスタート。「生活空間に新しい流れを」を信条とし 、売り上げを伸ばしてきた。篠原之忠・企画営業部長(48)は「和の概念にとらわれず、新しい発想をものづくりに生かす。こだわらないのがモットーです」と語る。
 盆やわんなどの漆器の需要停滞に伴い、98年ごろから「塗り」を生かした商品を提案。橋本社長や、長男の暢夫専務(44)らが東京や大阪に出向いて営業し、販路を開拓した。00年には家庭用品ブランド「TATSU-C RAFT」を始め、色彩豊かなトレーやティッシュケース、傘立てなど多様な日用品を扱う。
 中でも、濃淡のあるグラデーションデザインのくず入れは、全国展開の生活雑貨専門店に並ぶロングラン商品。カクテルを注いだグラスのような美しさが売りだ。「鮮やかで繊細な濃淡は塗りならではの表現。部屋を 飾るインテリアに」と篠原部長。「手作りによる風合いを大切にしたい」と、職人が一つ一つ丁寧に塗り上げる。
 客のニーズに合った商品作りも心がける。「漆器ミニ仏壇」は、和室や仏間のない家が増えたことに着目し、97年から発売している。価格は2万円台で、幅30~40センチ、奥行き18~25センチ、高さ31~40センチ 。低価格で場所も選ばないと好評だ。重厚な漆黒で外装を仕上げ、内装に蒔絵(まきえ)を施す。ペット専用のカラフルな仏壇もある。
 現在、柿をつぶして発酵させた「柿渋」を紀州材に重ね塗りした風呂道具を試作する。柿渋は、防腐・抗菌効果があるといい、篠原部長は「健康とエコがテーマ。自然豊かな和歌山のPRにもなれば」と話す。「産地がいろ いろと注目される今、四大漆器の一つである紀州漆器を全国に発信するチャンス。塗りの技術であらゆるものを作り、和歌山を元気にしたい」と張り切っている