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ID :  8969
公開日 :  2008年 10月 3日
タイトル
[森づくり県民税事業:間伐材の再利用困難 好立地では可能性も
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20081004ddlk09010104000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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県議会環境保全特別委員会が3日開かれ、4月からスタートした奥山林などを整備する「とちぎの元気な森づくり県民税」事業で、同事業で出る間伐材を再利用した場合の運搬費などの試算が県側から示され た。再利用で得られる利益より費用の方がかかるため、間伐材の有効利用は難しいと指摘している。
 同事業の奥山林整備ではスギやヒノキの人工林の間伐を10年間で4万ヘクタール実施する予定。事業費を最小限に抑えるため、間伐材を再利用せず切ったままとする「切り捨て間伐」を行うが、一部の議員から「もっ たいない」として、再利用を求める声が出ていた。
 試算では、間伐材をチップなどの熱源用材として使った場合、1立方メートル当たり、買い取り価格は約3000円なのに対し、経費は6000~1万円かかる。建築材として利用した場合は、1立方メートル当たり約2000 円の利益が見込めるが、事業対象地の間伐材は品質が悪く建築材としては不向き。また大量に市場流通した場合の市場価格の下落も予想されるため、利用は厳しいという。
 ただ三浦義和環境森林部長は「林道から近いなど条件のよいところであれば、(再利用の)可能性はある」と答弁した。