ID :
7038
公開日 :
2008年 4月 5日
タイトル
[写真/東長寺の五重塔着工 九州で2つ目の総木造
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/14361
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元urltop:
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写真:
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県内初の総木造による五重塔建立を計画している東長寺(福岡市博多区御供所町)は、3月中に市の建築確認を得て4月1日に着工した。同寺の藤田紫雲(しうん)住職(64)らが4日、同市役所で会見して明
らかにした。落成は2010年末の予定。九州では熊本県玉名市の蓮華(れんげ)院誕生寺本院に次いで二つ目の総木造による五重塔となる。
計画によると、5重塔は高さ26メートル。総ひのき造りで総工費7億5000万円。総合監修する一級建築士の小島清氏(82)=東京=によると「最も美しく立派な五重塔」と考える醍醐寺(京都市)の塔をモデルにする。
設計・施工は、松井建設(東京)が担当。同社によると、07年6月の建築基準法改正以降に認可された総木造の五重塔としては「国内初ではないか」という。
東長寺は、中国・唐から帰国した空海(774‐835)が806年に創建。空海が創建した日本最古の密教寺院とされる。五重塔建設は2006年、同寺が創建1200年を迎えたのを機に藤田住職が計画した。
五重塔内には、空海が唐から持ち帰った仏舎利(ぶっしゃり)(釈迦(しゃか)の骨)を奉納。第一層部分には大日如来を描いた仏絵を安置する予定になっている。
藤田住職は「完成後の2011年春には、九州新幹線が全通し、多くの観光客が博多を訪れるはず。博多の都市景観にとっても意義あるものになってほしい」と話した。