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ID :  6103
公開日 :  2008年 1月25日
タイトル
[大工の技能まとめた本出版
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新聞名
神奈川新聞
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元URL.
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiijan0801421/
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元urltop:
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写真:
 
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 日本家屋の伝統的な工法や道具の選び方など、大工が必要とする技能をまとめた「大工になるなら性根を据(す)えろ- 棟梁(とうりょう)が教える大工道」が刊行された。十二人の棟梁を育てた前場幸治さん(75)=厚木市船子=が材木の選び方から、金物を使わずに柱やはりを組み合わせる高度な技術を写真を交えて図解している。
 前場さんは十五歳から宮大工だった父親から学んだ三代目の大工。「百年経っても揺るぎのない家造り」を目指し、無垢(むく)材を使った伝統的な軸組み木造住宅を手掛けてきた。
 「日本の風土に適した国内産の木材を使い、伝統工法での家造り」を広めるため、材料となる木材を適所に配する方法や、古代からの日本人の家造りを紹介。「満点ではない仕事だったら、お金をもらう資格はない」と 欠陥住宅が建てられる現状を嘆き、大工の心得を説いている。
 前場さんは「体にしみ込んだ経験の一端を書き残し、人材を育成したい。このままでは高度な技術を持つ大工が減り、この国の木造建築文化は消えてしまう」と憂えている。
 B5判、百八十六ページで二千六百二十五円(税込み)。問い合わせは、東洋書店電話03(3269)2961。