[「たおれんだるま」人気 日田市の「IDハウス」 立
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方体木片に愛嬌ある表情
新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/oita/20071225/20071225_002.shtml
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元urltop:
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写真:
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日田市渡里の木工家具製造・販売会社「IDハウス」が作る「不撓(ふとう)楽天達磨(だるま)(たおれんだるま)」が人気を集めている。立方体のクスの木片に愛嬌(あいきょう)あるだるまの表情がデザインさ
れた置物で、なかなか倒れない。年末年始、必勝祈願の受験生や正月の縁起物に買い求める人が多い。
代表の伊藤邦隆さん(62)が同社を設立した10年ほど前に開発した。家具製造で余った木片を利用し、当初は丸形のだるまをこしらえようとしたが、顔の表情を彫るのが難しかった。断面に下絵を描き、思案していた
ところ「このままの方が面白いかもしれない」「四角いだるまは聞いたことがない」と思い立った。
ちょうど、バブル経済が崩壊し、銀行や証券会社が次々に倒れ始めたころ。試作品を気に入った知人が、経営する古物店に飾っていたところ、客から問い合わせが相次ぎ、本格的に販売するようになった。紅白2色だけ
を使ったシンプルな色づかいで、だるまの目には強さと愛嬌がある。
伊藤さんは15歳で近くの木工会社「朝日木工」に就職。定時制日田高校に通いながら、家具職人として腕を磨き、テーブルやいすなどの商品開発に携わるようになった。同社専務を経て、3月からは同相談役を務める
傍ら、自らの会社でも日田杉合板のいすなどを開発、販売している。たおれんだるまは高さ約10センチが2000円、同15センチが1万円。IDハウス=0973(23)7333。
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