ID :
5441
公開日 :
2007年 11月20日
タイトル
[積水化学、中国・上海で合成木材の新工場を本格稼動
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新聞名
日経プレスリリース
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元URL.
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=175572&lindID=4
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元urltop:
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写真:
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積水化学工業株式会社(代表取締役社長:大久保尚武)環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:滝谷善行)は、当社独自素材であるガラス長繊維強化プラスチック発泡体(合成木材)『FFU』の新しい
生産・加工工場を11月1日から本格稼動しました。同工場で生産するFFUは、主に中国の華東・華南地域の鉄道軌道用の合成まくらぎとしての用途展開を見込んでいます。
同工場は、中国で『強化プラスチック管』の製造・販売を行う当社子会社「永昌積水複合材料有限公司」が運営します。
1.FFU新工場開設の背景とねらい
現在中国では、高い経済成長にともない中国国内の輸送能力の拡大の必要性が生じ、急ピッチで鉄道の敷設が進められています。2010年までに中国国内で、約1万kmの鉄道線路が建設される計画で、特に上海や広
州などの都市では、地下鉄や高速鉄道などの大プロジェクトが目白押しです。
過去に、広州地下鉄4号線と台湾新幹線にFFU合成まくらぎを日本からの輸出で納入した実績があり、上海地下鉄8号線でもテスト採用されました。今後も中国では合成まくらぎの高い需要が見込まれるため、この度FF
Uの工場を新設しました。
2.『FFU』の名称と特徴
FFUの名称は、"Fiber reinforced Foamed Urethane"の頭文字をとってつけられました。FFUは、硬質ウレタン樹脂発泡体をガラス長繊維で強化した軽量耐食構造材であり、以下のような特徴をもっています。
1)構造材として十分な強度を持ちながらも、重量は木材並と軽い。
2)切削などの加工性に優れる。
3)耐久性、耐水性に優れる。
3.『FFU』の主な用途と中国での用途展開
1)用 途
上記2で挙げた特徴を活かし、1974年の開発以来、上下水道分野、土木分野、建築分野、工場施設、水産養殖分野、鉄道分野などに幅広く採用されています。特にここ数年は、まくらぎとしての需要がグローバルに高
まりつつあります。
2)鉄道分野での用途
FFU合成まくらぎは、従来木まくらぎが使用されていた橋梁や線路の分岐部分に使用されており、森林資源の保護にも寄与しています。橋梁に利用される理由は、FFUは軽量かつ施工性に優れるためです。また木材と
比べ長寿命なため、工事が大変な橋梁部分での工事頻度を低減できます。分岐部分では、高い耐久性とあわせて、現場での調整作業も容易であり、高速走行に不可欠な高精度軌道を安定的に維持できることから、国内
では、新幹線を含め主要電鉄会社(JR、私鉄、地下鉄)のほとんどで採用され、海外での採用も増えてきています。
3)中国での用途展開
中国では、前述の通り鉄道軌道用まくらぎの用途を中心に考えていますが、水処理分野、土木分野でも将来的な需要を見込んでいます。