ID :
4472
公開日 :
2007年 8月19日
タイトル
[阿寒湖畔に「神の木」が林立
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/komimi/HOK200708080003.html
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元urltop:
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写真:
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阿寒湖畔(北海道釧路市)のアイヌコタンで神々の遊ぶ庭「カムイ・ミンタラ」の整備が始まった。中央広場を数年かけて大改修し、トーテムポールのような神の木(カムイ・ニ)を林立させ、やがて川のように
温泉も流す計画。観光客にアイヌ民族の精神や世界観に触れてもらおうという試みだ。
阿寒湖畔のアイヌコタンで整備される「カムイ・ミンタラ」の完成イメージ図
アイヌコタンで続く「神の木」の木彫り作業=釧路市の阿寒湖畔で
中央広場は緩やかな上り坂で、両側に土産店が並び、正面の古式舞踊劇場「オンネチセ」まで続く。れんが舗装で今は観光客らの駐車場や祭事スペースなどに使われている。阿寒アイヌ工芸協同組合(西田正男組合長
)では、ここにアイヌ民族の口承叙事詩「ユーカラ」をモチーフに、「カムイ・ミンタラ」と名付けた木彫りの彫刻公園を整備する計画だ。
メーンは木彫を施した「神の木」の林立。すでにカナダ杉の丸太5本を運び込み、総監督を任されたコタンの彫刻家床(とこ)ヌブリさん(70)らが木彫り作業にとりかかっている。床さんは釧路市の姉妹都市カナダ・バー
ナビー市にも神の木群からなるカムイ・ミンタラを造っており、阿寒湖畔でもカムイが宿るフクロウやクマ、タンチョウなどアイヌの世界観を1本1本に彫り込んでいく。
中央に神の木を立て、昔の住居でもあるトイチセ(土の家)や観光客が木彫りなどを鑑賞できるあずまやなどを10月中旬までに完成させる。
今年度は1期工事で、事業費は5000万円。国土交通省や釧路市、NPO法人阿寒観光協会、地元商店街や漁協、釧路信金など各種団体が出し合った。
観光業界関係者は「アイヌ文化をより強く出すことで阿寒湖畔の魅力を高め、伸び悩む観光客の入り込み増につなげたい」と話している。