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ID :  4471
公開日 :  2007年 8月18日
タイトル
[木造住宅「住宅耐震診断を」 愛知県がローラー作戦
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新聞名
東京新聞
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元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007081890114246.html
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元urltop:
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写真:
 
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愛知県は、木造住宅の耐震診断の受診を呼び掛けるローラー作戦を、名古屋市や岡崎市など5市でモデル的に実施する方針を決めた。耐震診断は無料だが、昨年度の診断件数が大きく落ち込み、新潟県中 越沖地震では高齢者が倒壊した家屋の下敷きになって死亡するケースが相次いだため、東海・東南海地震に備えて診断件数を増やす新たな方策が必要と考えた。
 愛知建築士会などとも連携して九月にも実施する。県が中心になってローラー作戦に乗り出すのは東海3県で初という。
 無料耐震診断は2002年度から始まり、06年度末までの診断件数は計6万5980件。しかし、06年度は7368件で05年度から54%減少し、3年連続で前年度を下回った。一部補助がある耐震改修も計4362件で、こ ちらも06年度は1294件と05年度から9%減り、初めて減少に転じた。
 ローラー作戦は、旧建築基準の1981年5月以前に造られた木造住宅が多くある地域で行い、住民に耐震診断の実施を呼び掛ける。巡回してもらう専門家やボランティアらには、事前に中越沖地震の被害状況などを解 説する講習会も行うという。
 吉良町では6月から、民間の専門家グループがローラー作戦を展開し、診断申し込みが約260件に達する効果を上げたことも参考にした。
 県内では、これまでに耐震診断を行った住宅の約88%が「危険」「やや危険」と判定され、どう耐震改修に結びつけるかは引き続き課題となっている。県建築指導課は「耐震診断は、その後の改修に進んでもらう第1歩。
耐震改修が増える方策も今後検討する」と話している。