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ID :  4440
公開日 :  2007年 8月 8日
タイトル
[新城を桜咲き誇る街に
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新聞名
東海日日新聞
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元URL.
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=20062&categoryid=1
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元urltop:
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写真:
 
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新城を100万本のサクラが咲く街に―という一大プロジェクトが動き出した。少子高齢化と財政難から新城市民病院は救急患者受け入れ制限や産科休診、市民プールの閉鎖など暗いニュースが続く。合併は したけれど明るい話題が少ない。それなら、市民の手で桜の名所・桜淵がある新城を「100万本の桜が咲き誇る街に!」のプロジェクトを全国へ発信しようというもの。
 提案者は、同市で建築のワンストップサービスを実現した桜坂設計事務所代表取締役の松井章泰さん(36)。新城生まれの新城育ち。法政大学を卒業後、地元建設会社勤務を経て、00年(平成12)年に独立、建築士、 測量士、行政書士など建築にかかわるすべての有資格者をそろえて業務展開している。
 松井さんは「事務所を開設した時点で、40歳で現役を退くと宣言している。あと4年だが、退職金1000万円を前借りして100万本の桜プロジェクトを今年4月に立ち上げる決断をした」と話す。
 すでに同市内だけでなくプロジェクトに賛同を得た個人、事業所から1口5万円の協賛金を集めて、財団法人・日本花の会にサクラの苗木1000本余を注文した。
 夏休み入りを前に、新城、鳳来、作手の同市内3地区の小学校を通じて「さくら探検隊」の募集を行い、市域全体のサクラの本数と種類調べを依頼した。
 まだ10組ほどの申し込みと問い合わせだが、「調べることから始めないと植樹する本数も決まらない。31日の締め切りまでに参加してくれる小学生親子が、どのくらいの数になるか分からないが、とりあえず確かな一 歩を踏み出したい」と松井さんは話している。
 ポスターは、豊橋のデザイナー・味岡伸太郎さんが作ってくれた。サクラの花を「100万本」のデザイン文字が切り抜いている。
 新城は、鳳来地区のカワズザクラが3月に咲き出す。続いて桜淵のソメイヨシノ、そして高原が広がる作手地区でサクラの開花と3カ月近くにかけ花見が楽しめるまち。
 清流豊川(とよがわ)と河畔の桜淵公園は、ソメイヨシノが美しい。10年ほど前には「サクラサミット」も開かれたが、財政難から寿命50年から60年のソメイヨシノの補植費用を出すことも難しいのが現実。
 松井さんは「私は、サクラが好きなので100万本の桜咲くまちを実現したい」と大きな夢を描いている。さくら探検隊への問い合わせは、松井さん=電話0536(22)3855=へ。