ID 2011
登録日
2006年 11月 8日
タイトル
沿道に植樹100万本突破 県「木の香る道づくり」
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新聞名
高知新聞
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元URL.
http://www.kochinews.co.jp/0611/061108headline04.htm
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元urltop:
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写真:
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自然環境や生態系に配慮した道路整備手法「木の香る道づくり事業」で県管理の国道や県道の斜面(のり面)に植えたポット苗が、100万本を突破した。森林県をアピールする目的で県が同事業を生み出して
10年余り。当初に植えた苗木は「約10年で自然林がほぼ復元する」といううたい文句通り、今では立派な「森」になっている。
同事業は、県が平成5年度から四万十川流域で展開してきた新しい道づくりの手法。当時の建設省に売り込んだ結果、環境に配慮した公共事業が求められていた時流にも乗り、7年度には国の補助事業に採用された。
従来ののり面整備はモルタルや草の種子の吹き付けが一般的だったが、ポット苗を植えるアイデアは強度的にも問題ないとして全国に拡大。“本家”の県内では、沿線の小中学生らによる植樹で環境教育にも資する要
素も加わって本数を伸ばし、17年度までの累計は約105万本に達した。
県清流・環境課の説明では、苗木は2―3年で山肌を覆い、約10年で自然林がほぼ復元する。実際、高岡郡四万十町江師(旧大正町)の国道439号沿いにある実施個所は、6年度に植えたアラカシなどの背丈が3メー
トルほどまで伸び、周辺環境にマッチした「森」になっている。
植樹の際は周辺の植生調査を行い、「高木から低木までバランスよく植えている」と同課。5日に四万十市川登で開催した100万本突破記念の植樹祭には県内外から約400人が参加し、シラカシやヤマザクラなど10
種類約2000本を植えた。
近年は財政難で新規工区が少なく、植樹本数も減少傾向にあるが、18―22年度は年間2万2017万5000本の植樹を予定。同課は「苗木はなるべく地元で調達しており、雇用創出にもつながっている。今後も自然に
配慮した道路整備に努めたい」としている。
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