駐車場は、一本桜が面する町道雫石環状線を挟んだ南側に1280平方メートルを整備。普通車20台と大型バス3台が駐車でき、桜の見ごろの時期だけ開放する。
総事業費は860万円で、そのうち650万円を町が補助。町はほかに奥行き約3メートル、長さ約44メートルの舗装された見物スペースを設ける。10月中旬に着工し、11月中の完成を目指す。
小岩井の一本桜は、岩手山を背景にしたロケーションが人気で、毎年多くの見物客が訪れる。一方で駐車場や特定の見物スペースがなく、見ごろには片側一車線の町道の両側を路上駐車の車が埋め、大型車の通 行に支障を来していた。車道に人があふれ、事故を心配する声も多かった。
同社と町は数年前から看板で路上駐車の禁止を呼び掛け、約700メートル離れた小岩井乳業の駐車場の利用を訴えてきたが、距離がかなりあることから路上駐車は減らなかった。
荒川晴雄管理部長は「県内外から一本桜を見に来た人たちに事故があってはならない。駐車場が事故防止に役立てばいい」と期待する。一本桜は来年4月から始まるNHKの連続テレビ小説「どんど晴れ」のシンボ ルとして、タイトルバックに使われる予定という。
【写真=車が走る町道の手前が整備される駐車場の予定地。左奥が一本桜で、右に見えるのが岩手山】
このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。