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ID 1645
登録日   2006年 9月13日
タイトル
公園の木は誰のもの?
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新聞名
ライブドア・ニュース
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元URL.
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2446489/detail
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元urltop:
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写真:
 
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毎朝の散歩を楽しみにしているお年寄りが、通りがかりの公園管理課職員に「どうして枝葉を切り落としてしまったのですか」と尋ねた。「公園に隣接するマンション住民から、日差しが遮られているのでどう にかしてほしいという苦情があったものですから」という答え。お年寄りは「仕様がありませんね」と一言つぶやくとゆっくり歩き出した──。
 荒川と墨田川に挟まれた東京都江東区に大小約260カ所の公園が点在する。1980年に開園した仙台堀川公園もそのひとつ。約2万本の樹木が川の護岸内に植えられ、区民の憩いの場所となっている。一方、時代の流 れによって、公園に隣接していた工場は次々と姿を消し、代わって建設されたマンション住民から高く伸びた樹木で日差しが入らないと、区に苦情が寄せられる。日照権を優先するか、自然や住民の憩いを重視するか は難しい問題だ。
 個人やマンション管理事務所から寄せられる公園の樹木に対する苦情は年間約10件。日照時間が短くなり太陽の傾きが気になる10月ごろから、「部屋に日差しが差し込まない」とマンション1階住民などから苦情の声 が上がるという。ただし、2階や3階住民の中には、緑が「目隠し」になるために、剪定(せんてい)を控えてほしいという意見もあり、マンション全体としても意見が統一されているわけではない。
 道路上に伸びた枝葉や苦情に対する剪定作業は、同公園周囲2.8キロの約3割に渡って行われ、その費用は公園管理費1200万円の半分以上に当たる。剪定が開始され、生い茂った全体の8割ほどを太い枝からバッサ リ刈り取られると、残った樹木は電信柱のようになってしまうという。同公園では、苦情などによる剪定作業は2年に1度の割合で実施されるが、残り7割の区域ではほとんど剪定作業は行われない。
 マンション設計の段階で1階部分の採光が考慮されれば良いのだが後の祭り。不動産営業マンは、緑豊かな公園に隣接するというセールストークを用いて、販売という自分の仕事に一生懸命のようだ。公園の樹木は公 共のものである一方で、苦情を口にする住民の中には、「区に言えば、枝葉を切ってもらえますよ」と不動産会社の社員から説明を受けたと、気軽に剪定を依頼する人もいるという。
 公園管理者にとっては、一本一本が何年もかかって大切に育てた木々であることは事実。ヒートアイランド対策として効果的なほかに、緑が豊かな公園として区民に喜ばれている。同区土木部水辺と緑の課の職員は、 「部屋はマンション建設前に購入するわけですから、無理からぬことです」と苦情を言う住民の気持ちも理解できるために、剪定は止むを得ないという心情も吐露している。
 緑あふれる公園に隣接する場所に住むことは、まさに自前の庭を持つようなもの。同職員は「枝葉に覆われているために夏は涼しい。自然が身近にあり、四季をいつも満喫することができるというように感じて頂けると 良いのですが…」といって言葉を濁し、「仙台堀川公園の隣接した場所に住むことがステータスとなって、公園そのものの自然を住民の方々が受け入れてくれる日がいつかやって来てほしいですね」と希望を語った。【++ /div++ ..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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