ID 1501
登録日
2006年 8月18日
タイトル
森林の“癒やし”調査…霧島市、セラピー基地認定を目指す
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news006.htm
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元urltop:
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写真:
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霧島の山々の森林セラピー基地認定を目指す霧島市は、同市牧園町柳ヶ平の山中で人の体調や心理に与える影響を調べた。「森林が持つ癒やし効果を実証し、霧島の魅力をいっそう高めたい」と市は意気
込んでいる。
森林セラピーは、森林浴などでスッキリする生理的リラックス効果を科学的に解明し、健康増進やリハビリのメニューを確立する取り組み。社団法人「国土緑化推進機構」や医師らでつくる産学官の研究会が中心になっ
て調査や普及啓発を行っている。
その拠点が森林セラピー基地とウオーキングロード(セラピーロード)で、昨年度に第1回の認定が行われ、全国で10か所、九州では宮崎県日之影町が認定を受けた。
霧島市の調査は7月上旬に2日間行われた。昨年度、合併前の旧牧園町が事前調査を実施しており、今年度は独立行政法人「森林総合研究所」(茨城県つくば市)に委託した本調査だった。
アルバイトの大学生12人を霧島の森林部と鹿児島市鴨池の都市部の2班に分け、朝食前、歩行前と歩行後など1日6回、心拍、血圧、だえき中のアミラーゼなどの数値を集めた。また、心理調査としてストレスやリラッ
クスの度合いを被験者にアンケートした。2日目は森林部と都市部の学生を入れ替えた。このほか、物理環境測定として、霧島の気温、湿度、風速、樹木が放出するフィトンチッドの量などについてもデータを得た。
これらの調査結果を基に来春、審査委員会が霧島の山が森林セラピー基地として適しているか判定する。認定を受けると、市は森林浴の散策路の整備や、温泉、食事、宿泊、レジャーなどを取り入れた森林セラピーの
コース整備に取り組み、PRする。
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