ID 1493
登録日
2006年 8月17日
タイトル
森林療法地に山ノ内町は好適地
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新聞名
北信州ネット
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元URL.
http://www.shinshu.co.jp/local/2006/060818/n07.html
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元urltop:
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写真:
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山ノ内町で11日、農学博士で森林セラピーの第一人者といわれる上原巌さんを講師に迎えて、「森林療法の現状と山ノ内町における可能性を考える」の講演会が開かれた。講演前に志賀高原、北志賀高原
を訪れた上原さんは、「湿度が低く、樹木も多様。池、丘陵、湿地帯もあり非常に恵まれている」と、森林療法地の条件に太鼓判を押した。
中山茂樹町長は、「町も(森林浴の)調査活動を進めている。温泉と同時に森林浴も確立して、目玉商品として整えていきたい」との方針を明言。聴講者も関心の高さを示し、会場となった町文化センターの一室がいっ
ぱいとなる60人以上が訪れた。
注目される森林浴は、生活習慣病の予防、メンタルヘルスなど、ストレス解消から病気の予防まで幅広い効果が実証されている。針葉樹と広葉樹の混合林が最適というが、1種類の木々が生い茂る場所でも、日によっ
てスギ林や白樺林など、場所を変えることで効果が得られるという。
上原さんはそうした条件をはじめ、案内している人が「いいところでしょう」と語りかけるなど、地域の人々やガイドが、訪れた人に紹介する大切さや、「『山ノ内町の人々が待っていてくれる』と思わせる部分も必要なとこ
ろ」ともアドバイスしていた。
また、最近では社員のメンタルヘルスで森林浴療法を取り入れる企業も増えていることから、受け入れ体制の整備や、「森の恵みを取り入れた山ノ内ならではの郷土料理を」などと提案していた。
そして、取り組みが成功している場所について「目的・目標が明確」「始めから大風呂敷でなく、できるところから取り掛かっている」「プログラム、メニュー、選択肢がある」「人材が豊富」などとその要素を紹介。逆に失
敗している場所については「行政が先走り」「“ハコモノ”が先行する」といった傾向を挙げた。
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