ID 1405
登録日
2006年 7月29日
タイトル
「モーリーの森づくり」体験
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www5.hokkaido-np.co.jp/kyouiku/fumfum/main-2006/0729/
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元urltop:
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写真:
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橋の上で見つけたタヌキのフン。ハルニレの種も交ざっていました
植物班は、同基金評議員(ひょうぎいん)でムーヴ植物設計(せっけい)(千歳(ちとせ)市)の五十嵐博(いがらしひろし)社長が案内(あんない)してくれました。黒く熟(じゅく)したエゾヤマザクラの実を見つけ、みんなで
食べてみました。「ちょっと酸(す)っぱくて苦い。サクランボとはちがう」と、北広島(きたひろしま)市・大曲東(おおまがりひがし)小六年の永峰明日香(ながみねあすか)さん。
こん虫班は、同基金評議員で北海道大学総合博物館(そうごうはくぶつかん)(札幌)の大原昌宏助教授(おおはらまさひろじょきょうじゅ)と行動しました。大原助教授が草の中でこん虫あみをふるうと、たくさんの小虫や、
絹(きぬ)を出す蚕(かいこ)になるクワコもかかりました。札幌・幌西(こうさい)小五年の背戸翔太郎(せとしょうたろう)君は「キリギリスやバッタが多いね」とおどろいた様子。
野鳥・動物班は、基金アドバイザーで札幌のかん境市民団体(きょうしみんだんたい)エコ・ネットワークの小川巌(おがわいわお)代表が案内(あんない)。望遠鏡(ぼうえんきょう)を通し、木の上にできたアオサギの巣(
す)や成鳥(せいちょう)を観察(かんさつ)しました。
その後は三班が合流し、地面に落ちていたり、枝先(えださき)についたハルニレの種を集めました。種は真ん中が茶色く、ぷくっとふくらみ固(かた)くなっています。その周(まわ)りには風に乗って飛(と)んでいけるよう
、羽のような部分がありました。
なえづくりでは、発ぽうスチロール容器に入れた土の上に、集めた種をまきました
種拾いのと中、小さな川にかかる橋の上に、土にまみれたタヌキのフンを発見。フンの中にはハルニレの種が残(のこ)っていました。「こうやって植物の種が運ばれるんだよ」と大原さん。
続(つづ)いてなえづくりにちょう戦(せん)しました。火山れきやふ葉土を手で混(ま)ぜ、発ぽうスチロール容器(ようき)につめ、ハルニレの種をまきます。さらに土をふりかけ表面にさい石をまき、じょうろで水をあげて
完成(かんせい)です。おみやげに、一人一人がプラスチック容器になえをつくり、自宅(じたく)に持ち帰りました。
札幌・真駒内(まこまない)小五年の山中泉実(やまなかいずみ)さんは「札幌の近くに、こんなにきれいな森があるのは知らなかった。家でなえを育てるのが楽しみ」と話していました。
今年の秋に、再(ふたた)び「道民の森」で種拾いとなえづくりをします。そして来年、みんなでつくったなえを植樹(しょくじゅ)します。
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