ID　15788

登録日　 　2010年 4月　3日

タイトル

石見の桜　３名木開花

新聞名

朝日新聞

元URL.

http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000001004030003

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枯死危機　海老谷桜、下段のみ◆ 　浜田市三隅町にある石見の一本桜の名木が開花した。国天然記念物の「大平桜」（同町矢原、推定樹齢６６０年）はほぼ満開で、市天然記念物の「佐々木桜」（同町三隅、同３５０年）はピークを過ぎたが見られる。一方、 枯死の危機にある同「海老谷桜」（同町向野田、同）は下段の枝だけにとどまっている。
　佐々木桜は、昨春の強風で幹が折れたが手当て後の経過が順調で、３月１３日に開花し下旬に満開となった。大平桜は同２０日の開花で、今月１日現在でほぼ満開。３、４日の桜まつりでは、石見神楽の上演や地元特産 品の販売がある。１０日までライトアップ（午後７～１０時）する。
　海老谷桜は２００８年に倒れて３本の幹の２本を失った。近くに高さ８・９メートルの１本を移植すると、昨春には枝全体に花をつけた。しかし、秋に害虫のキクイムシが大量発生。樹医の大森庸司さんが約３００カ所に緊急 の保護処置をして見守ってきたが、養分などを吸い上げることが出来ず、木上部から枯死が進んでいる。今月５日前後が満開になりそうだ。
　大森さんは「瀕死（ひん・し）状態でよく開花した。枯死が進むおそれがあり、推移を見守るしかない」。様子を見に来た益田市須子町、会社員福原大成さん（５２）は「このまま生き延びて、来春も花を咲かせて欲しい」と 話した。