ID 14792
登録日
2010年 1月25日
タイトル
北の一本杉後世に 美咲 分身の苗木植
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20100125-OYT8T01289.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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台風や落雷で樹勢が衰えている美咲町北の町指定天然記念物「北の一本杉」を次代に引き継ごうと、町教委が25日、北の一本杉の枝から育てた苗木を近くに植えた。1998年から育て、高さ3・5メートルほど
の高さになっており、作業に参加した地元住民らは「いわれのある杉を後世に」と願っている。
北の一本杉は高さ約27メートル、幹の直径は約2メートル。町教委によると、400~500年前に植えられたと伝わる。峠付近にあり、その高さから、旅人が目印とし、木陰で休んだともいう。1988年、当時の旧旭町が天
然記念物に指定し、合併で美咲町が受け継いだ。
樹勢の衰えが目立つようになり、町教委が98年に枝の一部を切り取って、真庭市久世の樹木医原田照太さん(69)に栽培を依頼。原田さんが3本の苗木に育てた。
この日、一本杉の南約30メートルに、町教委職員と住民、勝央町にある県立勝間田高グリーン環境科の生徒ら約30人が、原田さんの指導で周辺の草を刈り、雑木を伐採。スコップで掘った穴に肥料を入れ、支柱を添
えて苗木を植えた。
原田さんは「『北の一本杉』の分身ができた」と喜び、同高2年衣笠元喜さん(17)は「作業は大変だったけど、苗木は大きく育ってほしい」と話していた。
残る苗木2本は3月までに町立旭小(美咲町西川)、幻住寺(同町北)に植えられる。
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