ID 14462
登録日
2009年 12月11日
タイトル
樹齢500年「信長馬繋ぎのマツ」枯損の危機
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20091211-OYT1T00746.htm?from=navlp
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元urltop:
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写真:
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戦国武将・織田信長が愛したとの言い伝えが残るクロマツ「信長馬繋(つな)ぎのマツ」(滋賀県東近江市)が病気にかかり、枯損の危機に直面している。
戦国ブームのなか、マツの見学に訪れる人も多く、「貴重な歴史遺産を次世代に残そう」と、滋賀県緑化推進会が本格的な治療を始めた。
マツは、東近江市甲津畑町、農業速水勘治さん(59)宅にある庭木。高さ約6メートル、幹周り約2メートルで、樹齢500年とされる。約10年前から見学者が増え、多い月には約20人が訪れるほか、地元の児童らが伝承
を聞きに来るなど地域の象徴となっており、市は1月に保護樹木に指定した。
速水さんの先祖は戦国時代、地域の有力者として、信長が近江入りした際に警護を担当。ある日、信長を屋敷に案内したところ、庭で見かけたマツが見事と気に入り、以来、信長は屋敷に来るたびに愛馬を自身でマツ
に繋いだ、とされる。
マツは、これまで速水さんが個人で管理しており、毎年11月頃に市内の剪定師に依頼して、古い葉をはさみではなく、手でもみ取ってもらうなど大切に手入れしてきた。しかし、今年に入って葉が急に落ち始めるなど
樹勢の低下が顕著になったため、市が同会に治療を依頼した。
樹木医によると、葉ふるい病にかかっている疑いがあるほか、根の活力が低下しているという。治療では、根っこ周りの土を取り換える作業を進めている。
速水さんは「大変ありがたい。信長にまつわる木だけに、この名木を次世代に残し、近江の歴史を見学者に語り継ぎたい」と話していた。
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