ID 14461
登録日
2009年 12月11日
タイトル
歴史ある名木守れ 「信長馬つなぎのマツ」を樹木医ら治療
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20091211/CK2009121102000009.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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県緑化推進会は地域で大切に守られてきた巨木、名木を治療する「淡海の巨木・名木次世代継承事業」に本年度から県内3カ所で取り組んでいる。9日は治療研修を兼ね、樹木医5人と県緑サポーターらが、
葉が赤く枯れ始めた東近江市甲津畑町の名木「信長馬つなぎのマツ」の樹勢回復治療を施した。
信長馬つなぎのマツは農業速水勘治さん(59)の庭にある樹齢450年といわれるクロマツで、樹高6メートル、幹周り2・45メートルで市の保護樹木。織田信長が美濃から千種街道を通り近江に来た際、速水家で幾度も
休憩し、枝ぶりの良いマツを愛した信長が自分の馬をつないだと伝わる。
今年5月にマツの葉が赤く枯れ、松くい虫(マツノザイセンチュウ)による松枯れでは-と心配されたが、樹木医らの診断でマツノザイセンチュウは確認されず、根の活力低下や樹幹の空洞化、環境変化などが衰退の原
因で、治療をすれば元気になると判断された。
樹木医はエアースコップで樹幹先端下部に深さ20センチほどの溝を掘り、細かく砕いた炭と樹勢回復に効果がある「菌根菌」を散布した。治療作業を見ていた速水さんは「名木を守るのは大変です。皆さんの治療に感
謝します」と話した。
樹木医の北村正隆さん(58)は「よく、松くい虫の被害に遭わずに残ったと思う。根が元気になれば、今後も生きていける」と話していた。
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