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ID 14463
登録日   2009年 12月11日
タイトル
もう10本枯れた 「名木100選」を救え
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000912100001
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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県内にある巨木、古木を県が選んだ「とちぎの名木100選」の、指定された樹木が相次いで枯れたり衰弱したりしている。選定から20年がたち、101本の「名木」のうち、すでに10本が枯れたといい、県や県 緑化推進委員会では「予想外の速さで衰弱が進んでいる」と、県内の樹木医と協力して樹勢回復などの治療を続けている。(矢吹孝文)  県緑化推進委員会と日本樹木医会県支部が昨年12月にまとめた「とちぎの名木100選調査報告書」によると、すでに枯れた「名木」は9本。調査の後、さらに1本の枯死が県に報告された。
 寺院の庭いっぱいに広がった見事な枝ぶりで親しまれた岩舟町の「千歳の松」(推定樹齢200年)は病害虫のため3年ほど前に枯れ、「縁結びの木」として信奉された壬生町の「円宗寺のけやき」(同600年)は幹に空洞 ができ、強風で倒れたという。
 衰弱が進み、治療の「緊急度が高い」とされている樹木も6本ある。日光市の落合西小学校庭にある「長畑のひいらぎもくせい」(同400年)もその1本だ。
 1895年の開校以来、大きく枝を広げた姿が同校のシンボルとして在校生や卒業生にも親しまれてきたが、幹の腐敗などで衰弱して多くの枝が枯れ、往時の面影はない。江戸時代の文献にもその名が残るという茂木町 の「九石(さざらし)のけやき」(同800年)も、枯れた枝と空洞が目立つ。
 日本樹木医会県支部の青山廣支部長(77)によると、衰弱の原因として考えられるのは「病虫害や大気や土の環境の変化」だ。「道路の舗装が進み、見物人が多く集まるような場合は地面が固められて根に負担がかか る」と説明する。また、枯れた枝の落下や倒木などの危険もあるため、「病気の予防と早期の診断を」と呼びかける。
 しかし、これらの「名木」はほとんどが民家や寺院など民間の所有のため、維持管理の費用が課題という。樹勢回復のための費用は数十~数百万円かかるといい、県や自治体からの助成が得られない場合は所有者の負 担も大きい。
 県では今年度、いずれも「緊急度が高い」とされている「西方のしだれざくら」(西方町)、「龍興寺のしだれざくら」(都賀町)などの樹勢回復費用について265万円の補助費用を計上。地球温暖化対策課では、「名木は地 域の財産。今後も市町と協力して維持していきたい」としている。 ◆キーワード 「とちぎの名木100選」  各市町村の推薦を受けた約600本の古木や巨木の中から、旧造林課と広報課が89年6月に選定して発表した。選定基準は、由緒がある、希少価値がある、地域の人々に親しまれている、といった点で、「名木プラス ワン」の「遊行(ゆ・ぎょう)柳」(那須町)を加えた101本が選ばれた。国指定の天然記念物である「日光山輪王寺の金剛桜」のほか、県指定の天然記念物も多く含まれる。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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