ID 13607
登録日
2009年 10月19日
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タイトル
タイトル
【アラーキーがゆく】原宿編 見守るケヤキと建築
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新聞名
新聞名
MSN産経
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/091018/trd0910180805003-n1.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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大正9年の明治神宮創建時に植樹された表参道のケヤキ並木。空襲による戦禍を乗り越え、今も行き交う人々を見守るようにどっしりと太い枝を歩道に伸ばしている。夏は涼しい日陰をつくり、これから晩秋
は色づいた葉が通りを黄金色に染めてゆく。その大切な枝越しに表参道ヒルズのファサードが続いていた。
「ケヤキ並木よりもビルが高くならないように設計したところがエライ。最近は暴力的な高層ビルが多いからな」とアラーキー。
ツタのからまる姿が美しかった旧同潤会青山アパートが老朽化で取り壊された跡地に、平成18年に建てられた表参道ヒルズ。歴史的景観を守るための低層化と採算性のはざまで、地下や吹き抜け空間にさまざまな工
夫が凝らされている。
設計した安藤忠雄さんとアラーキーは同年代で互いに刺激を与え合ってきた。自らを建築界の「ゲリラ」と名乗ってきた安藤さんと、写真界の「ゲリバラ」を名乗っていたアラーキー(実際におなかがゆるい)は、過激で
繊細なところが似ている気がする。
1年前、安藤さんが初の自伝「建築家 安藤忠雄」(新潮社)を出版する際にはポートレート撮影を依頼された。モノクロの光と影の中にたたずむ安藤さんの鋭利な眼光をとらえた一枚は「闘う建築家」の生きざまを表紙
だけで語っている。「元プロボクサーで、大学に行かず独学であれだけの建築家になったとこがスキ」とアラーキー。街にも人にも歴史があり、その年輪は気高く尊い。
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