ID 13590
登録日
2009年 10月16日
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タイトル
タイトル
ナラ枯れ 34市町村に拡大
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新聞名
新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20091015-OYT8T01278.htm
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元urltop:
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写真:
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被害木、最多11万2000本 細菌の感染によるミズナラなどの集団枯死「ナラ枯れ」が深刻化している問題で、県が管理・指導する民有林の今年の被害は、新たに天童市や東根市など7市町で確認され、
34市町村に広がったことが分かった。被害木は昨年の4倍近くで過去最多の11万2044本に上った。急激な被害拡大を受けた第二段階の対応として、県は対策方針を「被害先端地域での拡大抑制」から「重点・優先地域
の駆除や予防」に転換することを決めた。
県森林課がまとめた地域別の被害は、村山9994本、最上3万3801本、置賜6万1576本、庄内6673本。市町村別では昨年の3・4倍に膨れた小国町(4万2301本)が最も多く、新庄市(9094本)、鮭川村(7600本
)が続く。寒河江市、山辺町など3市4町で新たに被害が確認され、東北森林管理局が調査を進めている国有林でも「被害は拡大傾向にある」という。
ナラ枯れは、害虫のカシノナガキクイムシが運び込む細菌に感染することで発生。被害地域、被害本数が急激に拡大した要因について、県森林研究研修センターの斉藤正一森林環境部長は「悪条件が重なった」と分析
し、樹木が成長する4~6月に雨量が少ないことでストレスが生じて木の「抵抗力」が弱まったことや、害虫の羽化後に風の強い日が続いたことなども拡大に影響したとみる。
被害は山間部のない三川町を除くほぼ全県に広がった。県森林課は「被害地域の前線で拡大を食い止める『水際対策』を中心としてきたが、対策は第二段階を迎える」としている。危機管理上重要拠点の保安林や傾斜
地、地域振興に必要な景勝地など「優先・重点地区」を選定し、駆除や予防に力を入れる方針。人為的な二次被害の拡大防止策として被害木の適切な処理や移動・管理、チップ材などへの有効活用も推進する。
2011年度の実用化を目指す人工フェロモン(誘引剤)で害虫を大量に集める防除法は、10年度が最終の実証試験となる。斉藤部長は「被害の軽減能力の証明や害虫の移動ルートの分析も進んだ。活用法のマニュア
ル作りなど総仕上げに入る」と語る。第二段階を迎える対策で、重要な役割を果たすことになる。
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