ID 1142
登録日 2006年 6月 4日
タイトル
日本に“見えざる敵”花粉が飛散
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新聞名
スポーツニッポン
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元URL.
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/06/07/04.html
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元urltop:
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写真:
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日本代表に新たな“難敵”が現れた。ベースキャンプ地となるボン市内に6日、大量の花粉が飛散を始めた。早くもMF福西崇史(29)、MF小野伸二(26)らに症状が出始めるなどイレブンは戦々恐々。合宿
当初は寒さ、その後もケガ人が続出したジーコジャパンが、今度は花粉症対策に頭を痛める。
日本ではとっくに過ぎ去ったはずなのに…。ボンでまたも“嫌な季節”に遭遇してしまった。緑に囲まれたピッチでランニングしながら、しきりに目をこすっていたのが福西だ。「まだ鼻はグズグズしてないけど日本よりも
目が痛い」。オランダ時代からは花粉症に悩まされてきた小野も「ちょっと来てますね」と自覚症状が出始めた様子だった。
日本のスギやヒノキとは種類が違うが、現在、シラカバ花粉が大量に飛散中。車のボンネットなどはうっすら積もった花粉で黄色く見えるほどだ。日本の花粉シーズンにはランニング中もサングラスをかけるという福西
にとってはたまらない。だが本当に怖いのはこれからの時期だ。もうしばらくすると、ドイツ地方はポプラの花粉が飛散のピークを迎えるのだ。
昨年のコンフェデ杯でも話題になった、まるで雪のように舞っていた綿状の花粉。中には拳くらいの大きさのものもあり、吸い込めば呼吸困難を起こす危険性もある。事態を憂慮した川淵キャプテンは、1度は防御ネット
の製作まで考案したほど。先週までは異常気象で最高気温が10度前後の寒い日が続いていたが、ここにきてようやく気候が暖かくなったことで、今度は“花粉”という難敵が現れたわけだ。
5月26日のドイツ入りから12日目。田中がW杯メンバーから離脱し、加地も右足首捻挫。その後も高原、柳沢の2トップ、さらに三都主が負傷するなど受難が続いているジーコジャパン。花粉症もひどくなれば、集中力
の持続も難しくなる。特にポプラ花粉のように、目に見える大きさで向かって来られたら、花粉嫌いな人間はたまらない。あふれる守備センスで日本の中盤を支える福西が花粉で不調に陥ったりしたら、それこそ泣くに
泣けない。
大忙しの毎日が続く森川ドクターは「昨年の経験もあるので大量の薬は持って来ましたが…」と渋い表情。アウエーで迎える2大会ぶりのW杯。まだまだ試練は続きそうだ。
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