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ID 12485
登録日 2009年 7月 8日
タイトル
丸木舟を巨大イチョウで建造 吉野ヶ里歴史公園
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20090708-OYT8T00833.htm
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元urltop:
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写真:
 
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吉野ヶ里歴史公園で、巨大なイチョウの木をくりぬいた丸木舟が建造されている。吉野ヶ里公園管理センターが園内の池に浮かべてこぐことを目指し、来園者の手を借りて形を整えてきた。仕上げ段階に入 った7日、福岡市・志賀島の船大工、藤田清人さん(64)が初めて現場を訪れ、助言した。
 吉野ヶ里公園管理センターによると、付近の遺跡から海の貝の殻などが出土しており、約2000年前の弥生時代に舟で川と海を行き来していた可能性があるという。このことを踏まえ、公園は2007年10月、当時の舟 を再現する事業に取りかかった。
 形が分からないため、九州や関西で出土した舟の模型などを参考に設計。幹の最大直径が1・2メートルある宮崎県産イチョウを入手し、これまでに500人以上の来園者に削る作業などを手伝ってもらいながら大まか な形を整えた。
 舟は長さ5・8メートル、最大幅1・1メートル、高さ0・65メートルで、約2トン。大人4人ほどが座れるようにくりぬかれ、船底は安定感を出すため平らになっている。作業状況や課題などを確認するため、藤田さんに来て もらった。
 藤田さんは、読売新聞西部本社などが05年に行った「大王のひつぎ実験航海」で、木造の古代船「海王」(長さ11・9メートル)を建造した藤田造船所の代表。海王は熊本から大阪までの1006キロを無事航海した。
 藤田さんは舟を見て「スマートにできている」と感心。「底や側面が厚いので、もっと削っても大丈夫」と、重量を減らして浮力を生み出すことの重要さを指摘した。仕上げをして10月頃に進水する予定。鍋島泰輔・公園 管理センター企画課員は「大変参考になった。盛大に進水式をしたい」と喜んでいた。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

中川木材産業のビジネスPR その18 (公開2018.8.1 更新2019年11月11日 )