1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 8.樹木
  4. 樹木・植樹・木のニュースアーカイブ TOP
ID 12199
登録日 2009年 6月22日
タイトル
金華山の枯れ木どうする? 一筋縄ではいかない伐採
.
新聞名
中日新聞
.
元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20090621/CK2009062102000023.html?ref=rank
.
元urltop:
.
写真:
  写真が掲載されていました
.
春にツブライジイが花を咲かせ金色に輝き、夏には青々とした緑に包まれる金華山。所々に、白く枯れた木が見える。立ち枯れした木の伐採を訴えている市民団体「金華山サポーターズ」(会員約70人)の会 長の川瀬健一さん(77)=岐阜市夕陽ケ丘=と山に登って現状を探った。
 「だんだん枯れた木が増えている気がする。昔はもっとみずみずしかったのに」  登山道「瞑想(めいそう)の小径」を川瀬さんに案内してもらって約20分。うっそうとした山道に入ると、脇に倒れた巨木や枯れた木がある。大きなものでは太さ約2メートル。抱きついても手が回らないものもある。木々 の間からは、反対の尾根に白い枯れた木がほかの木の葉の間から突き出しているのも見える。
立ち枯れした木が目立つ金華山  金華山の国有林を管理する岐阜森林管理署(下呂市)は、ほとんどは自然に立ち枯れた木と推測する。川瀬さんはそのまま放置され、木が腐ると倒れる可能性もあり、危険だと訴える。
 北側斜面やロープウエーの下付近には特に多く、山が新緑に覆われる時期には白く目立つ。「枯れ木も山のにぎわいと言うけれど、あまりに多いと景観に良くない」  金華山の管理は複雑だ。江戸時代の尾張藩領地から、明治時代に宮内庁が管理する「御料林」に編入。1947年に国有林となり、保安林などとして保護されてきた。山頂付近は国の管理だが、ふもとは民有地。登山道 は国と岐阜市が管理する道が混在している。
 鳥獣保護地区などに指定されている上、保安林の伐採は森林法に基づいて県との協議が求められる。切り立った岩がそびえる急斜面も多く、伐採は専門の業者に依頼しなくてはならず、すべてを伐採するのは現実的 には難しい。岐阜森林管理署は「枯れ木も自然の一部。あまり切ってしまうと、鳥や虫に影響が出る」と説明する。
 金華山には、ロープウエーでの観光客も含めると年間約100万人が訪れるという。取材中も、平日にもかかわらず、多くの登山客とすれ違った。
 「多くの人が訪れる金華山だから、景観を良くして、安全に登る環境づくりを」。帰りのロープウエーを待つ間に川瀬さんはつぶやいた。川瀬さんは林野庁を退職後、サポーターズ結成にかかわり、清掃や登山道の整備を 地道にしてきた。岐阜市、国は川瀬さんの願いをどう受け止めるのか-。
..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

中川木材産業のビジネスPR その18 (公開2018.8.1 更新2019年11月11日 )