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ID 12186
登録日 2009年 6月16日
タイトル
イチョウ桜 謎解けた  取材4年 主婦が本に
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20090616-OYT8T01312.htm
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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苗木挿した人と時特定 「ふしぎな桜」を自費出版する今川さん(右)と、装丁などを手伝った荒井さん  桜の花を咲かせる不思議な大イチョウ――。桶川市加納の「医光寺」境内にある巨木の秘密を、地元の主婦今川知恵子さんが4年がかりで解き明かし、1冊の本にまとめた。“イチョウ桜”の謎を探る中で知った加納地 区の歴史や言い伝え、圏央道の建設で変わる風景なども盛り込み、7月中旬に「ふしぎな桜」の題で自費出版する。
桜の花を咲かせた大イチョウの木(桶川市加納の医光寺で、今川知恵子さん提供)  大イチョウは樹齢約500年で、幹回り約6・5メートル、樹高約16メートル。地上3・5メートルほどの所に開いた穴から桜の木が生え、二十数年前から薄紅色の花をつけるようになった。
 今川さんがイチョウ桜を知ったのは、2005年4月。読売新聞埼玉版で「世にも珍し “イチョウ桜” 無人の寺でひっそり満開」の記事を読み、「貴重な地域資源。この謎を調べることで地域おこしにつながらないか」と 思い立った。早速、近所の人たちに話を聞くと、「誰かが苗木を投げたらイチョウの洞(うろ)にはまって成長した」「どこからか種が飛んできたらしい」など諸説あったが、どれも定かでなく、はっきりしたことは分からなかっ た。
 しかし、根気強く檀家(だんか)を回って取材を重ね、ついに桜の苗木を「植えた」当事者に出会った。詳しく尋ねると、40~50年前の彼岸、3月16日に檀家の役員が交代するにあたり、「最後だから記念に」と総代の荒 井忠男さん(故人)が発案し、大イチョウの洞に土を入れ、桜の苗木を挿したことが分かった。幹にハシゴをかけ、役員7人のほか5人ほどが手伝って、バケツで100杯近くも土を入れたという。
 植えた年は、記録もないため特定するのに苦労した。昨年4月、医光寺近くに住む荒井さんの孫の美恵子さんが、「寺に六地蔵を寄進した日、役員の作業を見ていた」という親類の話を聞き、連絡を受けた今川さんが地 蔵の台座に彫られた日付を確かめ、1965年と突き止めた。
 こうした縁もあって、美恵子さんが本の装丁などを手伝うことになり、本には忠男さんに関する手記のほか、加納地区を通る圏央道の建設予定地の風景写真なども収めた。市内にある古代の遺跡や中世の城跡なども 盛り込み、資料的価値も持たせた。
 今川さんは「桶川には誇れる宝物がたくさんある。皆で守り、郷土の歴史に目を向けてもらえれば」と話している。
 「ふしぎな桜」はA4判約120ページ、2500円。問い合わせは、今川さん(048・728・6115)。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

中川木材産業のビジネスPR その18 (公開2018.8.1 更新2019年11月11日 )