ID 971
登録日 2006年 5月13日
タイトル
温州ミカン 不作と予想 裏年の一昨年下回る 西牟婁で着花調査
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060514/20060514_005.html
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元urltop:
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写真:
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県や県農、JA紀南などは12日、田辺・西牟婁地方で実施した2006年産かんきつ類の着花状況調査の結果をまとめた。今年は裏年回りで、温州ミカンの極早生(ごくわせ)と早生(わせ)の着花指数は昨年を
下回った。主力となる早生の作柄は、裏年だった一昨年より少なく、不作傾向と予想している。
田辺市と上富田町の計118園で10日、着花指数や新葉数、着葉数、樹勢、満開日などを調べた。
早生は72園で調査した。平年を10とする着花指数は6・3で、昨年(10・9)より少なく、裏年だった一昨年(8・5)を下回った。着花程度の割合は「甚少・少」の木が多い中、「甚多・多」の木も混在しており、園地や木によ
ってばらつきが大きかった。新葉数、着葉数、樹勢は昨年並みだったが、一部で着果過多、寒波による樹勢の低下が見られた。
1年で最も早く収穫される極早生は34園で調査。着花指数は9・5で、昨年(11・7)より少なかった。着花程度の割合は「中程度」の木が中心で安定しており、作柄は昨年、平年並みと予測している。
早生より遅い時季に収穫される晩柑類は5品種計12園で調査した。着花指数はハッサク10・0、甘夏8・5、清見7・5、ポンカン6・5、不知火9・0だった。
極早生、早生、晩柑類とも、満開日は平年より1週間程度遅かった。病害虫は、一部でカメムシ類の発生が見られた。
今年は裏年で着花のばらつきが大きいため、着果確保や樹勢回復対策、摘果など果実の品質向上対策が重要としている。
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