ID 10766
登録日 2009年 3月 5日
タイトル
島の巨木、周辺整備が完了
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新聞名
新潟日報
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元URL.
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=157619
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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死や倒木の危機にさらされていた松ケ崎にある日蓮ゆかりのケヤキの巨木「おけやき」が樹木の治療や周辺整備を終え、新たな姿を現した。地元住民らでつくる「おけやきを守る会」は、「観光客や地元の人
がゆっくり休める場にしたい」と今後の活用に期待を寄せている。
おけやきは、1271(文永8)年に佐渡に流された日蓮が、松ケ崎に到着した晩に空洞で一夜を明かしたと伝えられるケヤキの2代目。高さ約20メートル、幹回り約6・8メートルを誇り、樹齢500年以上と推定される。1989
年には環境庁(当時)から「日本の巨木」としても選定された。
しかし、台風で枝が折れるなどの被害に見舞われたこともあった。樹木医から枯死の危険性も指摘されたことから、地元住民らが昨年2月に守る会を結成。樹木の治療や周辺整備のための寄付の呼び掛け、地域住民や
関東地方の松ケ崎地区出身者らから500万円以上が集まった。
昨年7月から約1カ月をかけて、木の穴をふさいだり、枝の支柱を設置したりして樹勢回復を図った。昨年末からは根の付近を石積みにし、木の正面に階段を付けるなど周辺環境整備を行った。工事は2月に完了、公
園のような空間に生まれ変わった。
同会によると、今後は参道の整備やほこらや灯籠(とうろう)の設置も計画中。同会の上之山雅美会長(63)は「寄付のおかげで当初の予定より立派になった。多くの人に見に来てもらい、おけやきについて再認識してもら
いたい」と話している。
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