ID 10645
登録日 2009年 2月18日
タイトル
秀吉お手植えのイチョウを“治療” 蟹江・龍照院で県樹木医会
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20090219/CK2009021902000031.html?ref=rank
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元urltop:
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写真:
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豊臣秀吉が植えたと伝わる蟹江町須成の龍照院境内にあるイチョウ(町天然記念物)の樹勢が衰え、県樹木医会が“治療”に乗り出した。地元の人々に親しまれる名木を後世に残そうと、担当者たちは意気
込んでいる。
イチョウは樹齢約400年とされ、高さ22メートル、幹回り3・5メートルほど。町歴史民俗資料館は「あれだけの大木は町内では珍しい。蟹江の歴史を見守ってきたシンボル的な存在」と価値を評価。江戸時代の「尾張名
所図会」にも紹介されている。
しかし、現状は根元部分に盛られた土が根への酸素供給を妨げているほか、人が歩くなどして土が硬く締まって根が傷み、幹の腐朽も目立つ。
2006年に樹木医会が診断し、町教委の補助を受けて今回の作業を始めた。重機で木の周りの土を掘り起こし、樹木医が手作業で根付近の土を取り除く。根は傷んだ部分を切って防腐剤などを塗り、土は土壌改良材を
加えて戻す。
今後は傷んだ枝や幹の腐朽を防ぐ作業、強風で枝が折れないようにする支柱や根元回りを守る柵の設置などを進める。
作業の責任者を務める樹木医で町文化財保護審議会委員の小堀英和さん(57)は「由緒ある木なので次の世代に残したい。今の状態はかなり悪いが、元気になれば1000年先にも残せる可能性がある」と話している
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