ID 10314
登録日 2009年 1月28日
タイトル
カワヅザクラ1月下旬に満開? 県伊豆農業研
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新聞名
静岡新聞
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元URL.
http://www.shizushin.com/news/local/east/20090128000000000063.htm
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元urltop:
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写真:
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カワヅザクラ、1月末ではや満開に―。伊豆半島の農林業を支援する県農林技術研究所伊豆農業研究センター=東伊豆町稲取=は、通常2月中下旬に満開となるカワヅザクラの成長を早める技術試験や、
カワヅザクラの原木を使った新品種開発などを進めている。実験段階で既に成果が出ている事例もあり、シーズン中に100万人以上の観光客が訪れる生誕地・河津町の関係者らもカワヅザクラの新たな可能性に期待
を寄せる。
カワヅザクラの成長を促す技術は、花の生育に最適な最低気温10度前後の温室で12月から管理する方法と、薬品を使った試験の二種類が行われている。本年度の調査では、何も手が入っていない枝の花芽が膨ら
み出した1月下旬に、温度調節や薬品処理した枝は7分咲きから満開となった。同センターによると、双方とも通常より数週間早く成長しているという。
一方、新品種開発は今シーズンから本格的に開始する。河津町田中のカワヅザクラの原木から花粉を採取し、カワヅザクラ同士や他のサクラと人工交配する計画。ただ、カワヅザクラを親に持ち、12月に開花する早
咲きサクラ「河津正月」が品種登録されているため、同センターでは特に3月にピークを迎える特徴的な新品種を誕生させることを目指している。
同センターが2005年に開発した予測ソフトによると、今シーズンはほぼ例年通りの開花状況が見込まれる。成長を促進する技術によって「普通なら花がない1月中のPR活動に効果的」(河津町観光協会)とされるほか
、新品種の開発・植栽が進めば同町でサクラを長い期間楽しむことも可能になる。同町産業振興課は「研究結果を有効利用して観光振興に結び付けたい」としている。
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