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ID 9682
登録日 2008年 12月 3日
タイトル
タイトル
五輪「栄光の樹」守ろう
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新聞名
新聞名 読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20081202-OYT8T00306.htm?from=navr
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました hhh
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三段跳び「金」田島選手 独から持ち帰り 1936年のベルリン五輪・陸上三段跳びで優勝した田島直人選手(1912~90年)が金メダルとともに持ち帰り、母校の京都大に植えたドイツカシワの木が、害虫被 害で急速に枯れ始めている。大学は回復困難としてきょうにも伐採するという。田島選手の伝記をまとめた元中学校長らが、この木を何とか残そうと、実から育った苗木を「栄光の樹」と名付けて都内の学校などに植樹し 始めた。
 田島選手は、京大卒業後に出場したベルリン五輪で、当時の世界新となる16メートル00を記録し、金メダルを獲得した。同五輪では、水泳の前畑秀子選手ら日本人を含む優勝選手全員に、メダルとともにドイツカシワ の苗木が表彰台で手渡されたが、育ったのは田島選手が京大農学部グラウンドに植えた苗木だけだという。苗木は「オリンピック・オーク」と名付けられ、約70年間に約20メートルの高さに成長した。
 93年、木が落とす実から苗木に育てるのに成功。田島選手の人生を伝記に著した元中学校長、小山尚元さん(70)(岩手県滝沢村)らの手で、田島選手の出身校の山口県立岩国高校(旧制岩国中学校)や、晩年に住ん だ神奈川県鎌倉市の運動場といったゆかりの地などに、16本が植えられた。
 ところが、京大の木は今年8月、害虫カシノナガキクイムシに侵され、葉が真っ赤に変色。大学は農学部関係者らが別の木に挿し木するなどして残す努力を続けたが、結局、伐採することになったという。
 この話を聞いて寂しく思った小山さんは、4年前に伝記を書いた直後に京大を訪ねた際にもらった種から成長させた8本の苗木を、全国に植えようと決意した。
 そのうち1本は、11月18日、水泳の北島康介選手の出身校である文京区立文林中学校の校庭に植えた。一緒に植樹を手伝った生徒たちに、小山さんは「大切に育ててこの木が大きくなる頃には、皆さんの夢も大きく育 ってかなえられているはず」と話しかけながら、一緒に根元に土をかけていった。
 また同じ日、12年前に植えられた苗木が枯れてしまった武蔵野市の陸上競技場でも、改めて植樹が行われた。
 小山さんは今後、全国各地で植樹していく計画だ。「文武両道の人でもあった田島選手のことを、もっと広く知ってほしい。苗木を見て、子供たちがその生涯について学んでくれたら」と話している。
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